こんにちは!佐賀市大和町にある、鍼灸院PAUME(ポーム)院長みずたゆいです。
当院に来られているお子さんの症状や、我が息子でも経験があるのですが、春はなんだかチックが出やすい季節な気がしています。
- 春になって急に子どものまばたきが増えた。
- 首を振るクセが気になるようになった。
- 「チック症かも」と心配になるけどどうしたらいいか分からない。
こういった不安に、小児はりがお役にたてるかもしれない。というのをぜひ知っていただきたいので、我が子の体験談も交えながらお伝えしていこうと思います。
そもそもチック症とは?
チック症って知っているようで知らない方もいらっしゃると思うので、簡単に解説していきます。
チック症とは
よく言われているチック症の症状は、
- まばたき
- 咳払い
- 首振り
が、よく見られる症状ですが、基本的には
- 限られた一定の筋肉に出現する不随意かつ、反復性の無意識的な素早い運動の総称。
- 大脳基底核ー錐体外路系の障害(いわゆる神経学的な不随意運動の一種)。
- 近年ではドーパミンの過剰分泌説が有力。
というのが、原因として挙げられます。
男の子に発症することが多く、幼児期から発症し成長につれて消失、あるいは軽快することが多いとも言われています。
チック症の他の原因はあるの?
神経的な原因以外には何があると思いますか?
それは心因的要因と外的要因です。
心因的要因とは
- 友達や兄弟とのケンカ
- いじめ
- 習い事
- 両親からのプレッシャー
- 劣等感 etc…
外的要因とは
- 結膜炎や皮膚炎などの罹患
- 転倒
- 交通事故
- 高熱
- 骨折
- 体調不良 etc…
チックはどんな症状が出るの?
顔や手が動く運動性と発声や言語が特徴の音声性に分けられます。
運動性
単純性
まばたき、白目をむく、肩すくめ、口をゆがめる、顔をしかめる、首振り etc…
複雑性
体を後方に反らす、拍手、ジャンプする、四肢の屈伸 etc…
音声性
単純性
咳払い、コンコン咳をする、鼻をならす、ンンンと声を出す etc…
複雑性
不適切な言葉や音を発する(コロプリア)
他人の言葉を繰り返す(エコラリア)
特定の言葉やフレーズを繰り返す(パリラリア)

春はチックが出やすい季節?
春にチックが出やすい原因として2つ挙げられます。
環境の変化が多い時期。
まず春は、入学、入園、進級など新しい環境になること。
そして気温の変化や花粉など、身体的なストレス要因も重なります。
これらの要因が自律神経のバランスを崩し、チックが出やすくなると考えられています。
東洋医学的にチックは『肝』が関係する。
まずチックはいきなり症状が現れるのではなく、前駆症状といわれる
- 爪を噛む
- 頭髪を引っ張る
- 唇をなめる
- イライラしてよく怒る
というような症状がしばらく続いた後に、チックが出ると言われています。
その前駆症状はいわゆる『カンムシ』といわれる、癇癪や疳の虫と言われる症状でもあることから、カンムシ症状があるお子さんは、東洋医学でいう『肝タイプ』。
東洋医学で『肝』は季節で言うと“春”と関連しています。
そのことからも、春はチックの出やすい季節と言えると思います。
我が子のチックの体験談
一番初めに気付いたのは小学校入学してすぐの頃でした。
最初はチックというよりも、音読の宿題が読めなくなりました。
今思えば吃音のような感じで、出だしの言葉が出てこない。
そして気付けば目の瞬き、それも気にならなくなったと思ったら咳と鼻ぐすぐす…。最初は喘息だと思っていたのですが、気づいた時には咳にプラスして「ンンン」と無意識で言ってました。
そこでチックだと気付き、一度病院でも相談したことがありましたが
「チックと言ってしまうと本当にそうなるから気にしない方がいい」
と言われました。
その頃、今のやり方の小児はりのやり方を学びに行っていた私は、家で息子に小児はりをしながら、音読の宿題は膝に座らせて一緒に読むというのを繰り返しているうちに症状は落ち着きました。
それから1年ほどたった時に久しぶりにンンンと言ったり、鼻ならしてみたり、首振りまで出てました。
それも季節は春に入りかけの頃。
なんで症状が出たかな?と考えた時にピンときたのが、その頃の私は妊娠中な上に切迫流産で
自宅安静から職場復帰したところでした。
自宅安静だったからどこも行けないしましてつわりもひどくまともに起きとけず寝てばかり…。でも家に一緒にいることは出来ました。
しかし、私の具合の悪そうな状況や職場復帰で一緒にいる時間が減ったという環境の変化も、かなり影響したんだなと思いました。
ただ、そんな時に小児はりは私の体調に関わらず出来たのでやってあげると1回でかなり軽減しました!
親子のふれあいもそうでしょうし、小児はりをしたことで緊張がゆるんでくれたこと。そして体のバランスが整ったのではないかと思います。
そして何より症状が出てすぐ治療出来たことも大きかったと思います。
お子さんのチックで悩む保護者の方へ
現在、当院に小児はりで通われているのはチックのお子さんが一番多いかもしれません。
先ほどの体験談の中にもあった通り、チック症状が出ていることを指摘しないというのが結構大事だったりします。
しかし、気にしたくなくてもつい見てるとこちらが気になって指摘してしましたくなるものです。
ですが、指摘してしまうとお子さんもより気になって症状がより出てしまうという悪循環に。
そんなことを引き起こさないためにも、小児はりでケアしてあげることで体も心もリラックスして症状が落ち着きます。
ただ、そこでご自宅でお願いしているのは、
この3点をお願いしております。
あくまでチックは癖ではなく、体が辛くて無意識に出ている症状なので、注意してもなかなか治らないし、逆に症状が余計に出ることがあるので、お子さんのことを思って保護者の方もグッとこらえていただいて、小児はりに連れてきていただけるとありがたいです。
小児はりの流れとおすすめ頻度
まず施術の流れです。
- 初回来院時に、症状のことについてお話をお伺いします。
- お子さんには、上のお洋服を脱いでいただき上向きで休んでいただきます。
- お腹を触り、体の状態を確認した後、小児はり開始です。
- 首から背中、足と施術したら、上向きになり手足の施術をして最後に再びお腹の音の確認をして、終了となります。
理想の来院頻度としては、症状によってはまずは1週間来れるだけ来ていただいた方が、症状が早く収まります。ただどうしても難しい場合などは改めてご提案させていただきます。
かなりひどいチック症の場合、数か月で50~60回施術するのが望ましいとも言われています。
出来れば症状が出たら早めに受けていただくと、落ち着くのも早いですが、症状が出なくなったからと辞めてしまうと、また何かのきっかけ出ることが多いので、症状が出なくなっても月一回のペースで続けておくことをおすすめしております。
もちろん保護者の方のご都合などがあるのは重々承知なのですが、お子さんの辛い症状の改善のために、私も頑張りますので一緒に頑張っていきましょう!
小児はり料金
通常、小児はり料金はこちらですが、
- 0~3歳 500円
- 未就学児 1,000円
- 小学生 1,500円
初回体験価格 500円で施術させていただいております!
お時間としては、初回は普段の様子や症状をお伺いする時間と施術も含めて40分。
2回目以降は施術時間は5~10分、お話をお伺いする時間が5分ほどで、余裕を見て30分枠で行っています。
少しですが待合室には、絵本やおもちゃもあります。

小児はりは皮膚を優しく刺激するとても気持ちがいい施術です。気になる方はぜひ一度受けてみられてください。
※中学生、高校生にも刺さない鍼施術として治療を行うことは可能です。お問い合わせください。
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登録後、一言メッセージをいれていただけると、こちらから返信可能となりますのでよろしくお願いいたします。

※初回時には問診などを行いますが、事前に公式LINEにご登録いただき、事前問診表のご回答・質問等させていただけると、少しでも当日のご負担を減らせると思いますので、ぜひご利用ください。
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